新しい人生のはじまり
職場に退職の意思を伝えに行く日、今までと違う感覚の朝を迎えました。
少し身体が軽い感じ。
緊張感はあるけれど、向かっていける感じ。
今までの、重~い朝ではありませんでした。
妻に退職の話をしてくると伝え、少しだけワクワクしているような感覚で職場につきました。
私の職場の机は幹部のすぐ近くにあり、私はおはようございますの挨拶の後、すぐにトップ2の上司に打ち明けました。
「心臓がまた発作を起こした事で、仕事を変えたいと思っています。」
職場の中では私は普段からそんなに悩んでいることを相談していた人もいなかったので、まさに寝耳に水。
早速トップの部屋に連れていかれ、いきさつを聞かれました。
上司にとっては突然の申し出なので、私が衝動的に行動してるのだろうと思った事でしょう。
「心臓の事もあるんだし、まずは療養休暇を取って休むとこから始めたらどうだ?
休みながらよく考えればいいじゃないか。決断は早まらない方が良い。
今からでもかかりつけの医者から診断書をもらってくればいい。」
急な申し出にもかかわらず、とても寛大で、私の事を気遣っていただきながらのお言葉でした。
本当にありがたかったです。
その言葉に甘え、さっそく職場を後にし医者へ向かいました。
自分自身、驚くほど自分本位に行動していました。
私が休む事による同僚の負担が増える事なども二の次で、それこそ仕事をほっぽりなげて医者に向かった感じです。
自分が大事
その気持ちが一番になっていました。
そして主治医からまず2カ月療養の診断書をもらい、療養休暇をいただきました。
本当に自分勝手だと思います…。
職場も人手はギリギリで忙しい時期です。それにもかかわらず寛大な対応をしていただいた。
だからこそ大事に時間を使わなければならない。
それから私の新しい人生ともいえる日々が始まります。