そして迷いもなくなった
上質性頻拍の発症により、人生を変える決心とエネルギーが湧いた私は、いつも信頼をしている知人のもとを訪ねました。
この知人は、私が困ったり、何かに迷った時、いつも相談に乗ってもらう人です。絶大な信頼を置いており、この人に背中を押してもらえれば間違いないと思える人です。
なんて言われるかな〜と少し不安を抱きながらも、良くも悪くも助言を頂ければと、数ヶ月ぶりに訪ねました。
会って早々に「顔色悪いね。だいぶ追い込まれた感じですね。」と言われ、のっけから今回のいきさつを話しやすく、聞いてほしいことをすぐに分かってくれて、いつもながら心地のいい時間でした。
自分の正直な気持ちを伝えた後、
「すぐにでも辞めるべき。」
と言っていただきました。
これを言葉を聞けた時の安堵感は今でも忘れられません。
心も身体も軽くなるような感覚。
「よし、行こう!」迷いは完全に消えました。
心から感謝しながら知人宅を後にし、勢いがついた私は、
その日の夕方には上司に仕事を辞めたい旨の電話を掛けていました。
とても重大な電話だと思いますが、私は何の抵抗もなくその電話をすることが出来たのです。その行動に妻も驚いていましたが、私自身が驚きでした。
迷いがなくなるというのは不思議なほどの勢いをくれます。
思い返すと、退職に向かう迷いをなくせたのは、
病気により、残りの人生の貴重さを感じたこと。
それにより自分がどうしたいかを一番に考えれるようになったこと。
家族の後押しがもらえたこと。
相談できる第三者がいたこと。
これらの事がそろったからだと思います。
そして、上司に電話をした翌日の勤務から退職に向けた職場での行動を始めました。