そしてまた日常が戻る…。
カテーテルアブレーション治療が終了してから、心室頻拍が再発しないか経過を見るため更に1週間ほど入院し、無事再発せず退院となりました。
入院中、家族を始め多くの方からのお見舞いがとてもありがたく、あらためて自分は周りに恵まれ、支えられて生きている事を実感した3週間でした。
自分の人生にとって非常に大きな意味を持つ入院だったと思います。
病院のベッド上で感じた「仕事を変えたい」という本心。
その気持ちに気づいた事が、後に人生の舵をきる事につながるのですが、同時にそこで受けた周りからの気持ちに報いるため、また仕事を頑張らねばならない、とも思うのでした。
そんな入院生活が終わり、その後約2週間の療養休暇を経てから私はまた仕事に復帰します。
約1カ月ほど、病み上がりのため勤務を軽減していただき、その後は通常通りに仕事再開となりました。
それからはまた入院前の日常に戻ります。
またバタバタと、緊張と疲労、勤務が終わると安堵感、脱力。
心にはいつも「厳しいな~、けど辞めるのはやっぱまだ無理だわな…。あと20年もある…。」の繰り返し。
妻にはたまに愚痴っていましたが、面と向かって本当に辞めたいとは相談できずにいました。
しかし、妻はとっくに気づいていたようです。
日々浮かない顔をして仕事に行く私を見て、気を使ってくれていたのは私も感じていましたが、私が入院するという電話連絡をもらった瞬間から、妻の中では「仕事を辞めさせねば」という思いが大きくなっていたようです。
もしかすると、その頃の私以上の気持ちだったのかもしれません。
そんな妻の気持ちを感じれる余裕もなく、私はというと、
自分にとって過酷な日常が戻ってから、また辞めるタイミングを見失い、
迷路に迷い込んでしまったような気持ちでありながら日々をこなしていました。
そして、入院という大きな出来事が起こり、
自分の本心に気付きながらも、その気持ちを押し殺しながら過ごした2019年度がコロナの発生とともに終わり、
転機となる2020年度が始まります。